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大樹の物語:初友?
この少年の名前は大森大助というらしい
名前に『大』が2個もついているが、身長は150cm強
俗にいう名前負けというやつだ
大助は美術室に入ってからずっと大樹に話しかけていた。
『うわ~マシンガントークだな、こいつ』
「~でね、さっきのやつがさ…」
大助は次から次に話題を変えながら、しゃべり続けてる。
大樹にはかわいそうだが止まる気配はない
『あ~、意味分からん
はっ…早すぎる。話題に…ついて…いけ…な…』もう大樹はノックアウト寸前だ。
「ねぇ!大樹くん!聞いてる?」
大助が大樹の腕にしがみつき尋ねた
『…いきなりくん付けですか』
実際、大樹は全く聞いていない。いや、聞き取ることが出来ないのだ。
「お…おう」
「ホントに?」
「大丈夫。聞いてるって」
「よかった~!」
大助はそう聞くとまた、先ほどの満面の笑みになった
「でねっ!さっきの話なんだけど!!」
『った…助け…て…』
大樹は耐えきれそうにない
と、そのとき大樹は右手で大助の頭をもつ
ガシッ!!
大助それを両手で必死にどけている
「何すんの!?」
「バカ!前みろ!」
大助は恐る恐る黒板の方を確認する
もう先生が来ていた
「あっ!スイマセン」
顔を真っ赤にしながら謝ってる
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