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「俺はフェイト・セシル。こっちはアイリ・リナスウェル、義理の妹みたいなもんだ」
フェイトは自分の自己紹介をしたあとに、アイリのことも簡単に教えた。
「それで精霊士さん、なんでこんな田舎町なんかに?」
「うん。実はこの辺りに炎の精霊がいるって聞いたんだけど…」
アイリの興奮気味の問いにリーシャは答えた。
三界、「天界」「地上」「海底」のうちフェイトたちの住む世界は地上に属する。
この辺りには地上の四精霊のうちの一体、炎の精霊がいるとリーシャは言った。
「どこか心当たりはありませんか?」
「う~ん…」
フェイトとアイリは腕組みをする。
しばらく二人考え込む。
ふと、フェイトが思いつく。
「あそこじゃないか? ユーコさんが特別な人しか入っては駄目って言ってた洞窟」
フェイトの意見にアイリも納得する。
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