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「はい、おしまい」
分厚い本を閉じる。
「以上、三神戦争と三英雄でした~」
「あのなぁ…姉さん」
少女は満足げに言い終える。
分厚い本を両手で抱え、せっせと本棚にしまい込んだ。
その話を傍らで聞かされていた少年はため息を吐きながらやれやれと肩を竦めている。
「んな話学校で何度も聞いたわ!」
「え~でもフェイ君のことだから覚えてないかと思って…」
少年は再びため息をつく。
姉さんと呼ばれたその人物に人差し指を指しながら言う。
「あのなぁ…そのフェイ君ってのやめてくれないか。俺にはフェイト・セシルって名前があるんだ。いつまでも子供扱いしないでくれ」
半場呆れながら、フェイトは言った。
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