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「え~、でもフェイ君はフェイ君でしょ?」
「あのなぁ…」
フェイトは大きなため息をついた。
それに応じるかのように、向こう側からため息が聞こえた。
フェイトはそちらの方に顔を向ける。
「お姉ちゃんには言っても無駄だって、いい加減理解した方がいいよ兄さん?」
「アイリか」
といって部屋のドアがゆっくりと開かれる。
そこから入ってきたのは、フェイトの義理の妹であるアイリ・リナスウェルだった。
ちなみに姉は先ほどフェイトに書物を読んだアンリ・リナスウェルである。
アイリがやってきたことお構いなしに、アンリは早速次の本を探しに行った。
「ったく、付き合い切れねーぜ」
フェイトは家を飛び出した。
「兄さん、ゼロ・レイズ忘れてるよ!」
「ああ、悪ぃ」
アイリに渡された刀型のゼロ・レイズを手に取り、フェイトはさっさと退散した。
「やっぱつまらんな…」
外に出たはいいものの、することが見つからず外出五分で途方に暮れていた。
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