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並木道を抜けて校舎に近づくと人だかりがあり、クラス発表の掲示板が見えた。
当然だが全員が同じ制服を着ているので、誰が誰だかわからず恵は知り合いがいない気がしてなんだか不安になる。
それでも少しして人垣の中に掲示板を見ている中学の女友達を見つけ、知り合いに会えた事が嬉しくて声をかけた。
「おはよう!」
「!おはよう」友人も振り返ると恵を見て安心したように笑う。
「何組か見つけた?」
「まだ~、一緒に見よっ」その友人とは違ったが、仲の良い中学で部活も一緒だった女の子と同じクラスで、恵はホッと安心する。
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