優雅なティータイム

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神園邸宅に戻り、お嬢様の仕事の今日のパートナーには私を仕方なく選ばれました。 珠樹さんには事情を話せないままで、お嬢様は私から整備された銃を受け取り神父様から届けられた弾を銃の中に入れられました。 「珠樹、今回は連れて行けないけど許してね。零央行きましょう。」 「はい。」 「お気をつけていってらっしゃいませお嬢様。」 「零央、お嬢様の事頼んだ。」 「ええ、命に代えてもお守り致しますよ。」 「…命に代えても…ね。零央、縁起でも無いこと言うと許さないわよ。」 お嬢様の前で質の悪い冗談は通じませんでした。命がけでお嬢様をお守りする事が私の使命ですから… リーン 目的地…今日の仕事場に車で向かってると奇妙な音を感じました。 「この音は何ですか?」 「獣が近くにいるって教えてくれてる音よ。親切な誰かに感謝しないとね。零央、降りて獣退治するわよ。」 「畏まりました。」 第2埠頭の貿易会社の倉庫…何か嫌な気配を感じます。暗くていきなり襲いかかってきそうな雰囲気がしました。 「…昨日、私を噛んだ獣が血肉を欲しがってるみたいね?」 「獣の鳴き声が近くでしますね。」 『昨日は、噛みつくだけで終わったが今度は肉を頂く。処女の生き血と肉を捧げよ。』 「獣に捧げる物なんかないわよ!さっさと正体を明かしなさい。」 お嬢様の挑発に獣は、空高くから地に落ちて来てお嬢様を狙いました。 ガッ! ドサッ 「獣に押し倒される趣味はないわ。これでもくらいなさい!」 ドーン! 『体に銃弾が…くっ…これは、聖水で清められた銀弾だな?』 「悪魔退治なら効果抜群だけど、獣にも効くか試してみたかったの。その様子だとそれなりに効いたみたいね?」 『お前の体に毒が回っている筈だが何故無事でいる?』 「優秀なお医者様がいるからよ。止め刺してあげるわ。」 倒れた獣の上にまたがり額に銃をつきつけたお嬢様の目は、恐ろしいものでした。 ザシュッ! 「お嬢様!?」 「っ…毒が…」 『銀弾等で殺せる筈ない。悪魔と一緒にするな!』 お嬢様が獣の爪で体を引っ掛かれ苦しそうにしていました。 私は、お嬢様の側にかけより体の具合を確認しました。 『人間、そこを退け!処女の血肉を頂く。邪魔すると貴様も只では済まないぞ。』 「零央…私の体では、獣を倒せそうにないわ。貴方が獣を倒して…優秀な執事なら出来るわよね?」 「…仰せのままに」
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