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作戦室からは次々と人が出ていったが、エルナークとラルバンドの他に、グラードとアーシャが残った。
「どうした?
早く戻って兵達に伝えてこいよ」
エルナークは少しおかしそうにグラードに言った。
「お前さ、俺達のことなんにも考えてないだろ?
ってかラル!
お前があんな策を言うからだろうが」
グラードは近くの椅子にわざとらしく音を立てて座った。
「ラルがいきなり変なこと言うのは、今に始まったことじゃないじゃない」
アーシャはエルナークがいつも座っている椅子にちょこんと腰かける。
「それよりラル。
さっきの弁論はちょっと笑ったぞ」
「なにが?
変なこと言ってないつもりだけど?」
ラルバンドはエルナークを不思議そうに見つめ、首をかしげた。
「なにが『合理的が二番手』だ。
お前はいつも合理性が一番じゃないか」
「それ、あたしも思ったぁ」
ラルバンドはなおも首をかしげた。
「そんなことないよ。
『ザクトの神将軍』には死んでもらっちゃ困るし、他のみんなだってそうだよ」
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