3人が本棚に入れています
本棚に追加
「だからさ、このメンツでその呼び名はやめろって」
エルナークはまゆに皺を寄せた。
「でも、ザクトの民はみんな言ってるよ。
エルがいなかったら、きっといつもと同じことの繰り返しだった、って」
アーシャがエルナークの椅子のフカフカを確かめながら言う。
「バカいうな。
全部ラルの言う通りにしてきただけだ」
エルナークがラルバンドの頭をクシャクシャにする。
圧倒的に体格でかなわないラルバンドは、両手でその手を払いのける。
「でも、将軍になれたのはエルの力だよ。
ボク、何にもしてないし」
最初のコメントを投稿しよう!