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家に付き黙ったまま自分の部屋に向かう。
「もう…いい。」
鍵をかけて机の引き出しを開け、カッターを取り出す。
そのままゆっくりと刃を出し左手首に添える。
少しずつ力を加えていく。
刃が少しずつ食い込んでいく。
(後は一思いに引けば…)
創一がカッターを引こうとした瞬間――
パキンッ
「え?」
カッターの刃が折れた。
手首と折れた刃を見つめしばし呆然としていると急に頭痛が襲ってきた。
「ぐっ…」
頭の中で自分の声に似た少しかん高い声が聞こえる。
「何故復讐しない?」
「何…の事…だ。」
「惚けるなよ…憎いんだろ?さっきの奴らがよぉ。」
「復…讐…何か…して…も意味が…無い。」
「はぁ?何でそんな甘ちゃんなんだ?違うだろぉ?本当のお前を見せろよ…」
「意味…が…不…明…だ。」
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