不能力者

3/25
前へ
/241ページ
次へ
 しばらくすると一人の女性が入ってきた。  身長は170センチぐらいだろうか。女性にしては背が高い。  スタイルも良くまるでモデルのようだ。女性は教卓の前に立ち教室を眺めた。先ほどまで騒いでいた生徒達も席に着き女性を見ている。 「みんな、おはよう」  女性は教卓に両手をつき笑顔で言った。  声はそこまで大きくはなかったが、それでも澄んだ綺麗な声が教卓に良く響いた。  女性は続ける。 「今日から皆の担任になるユーナ・サーベルスだ。いろいろあるとは思うがこれからよろしくな」  ユーナは言いながら明るい笑みを浮かべる。  ユーナが言い終わると教室内から自然と拍手が沸き起こった。
/241ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8691人が本棚に入れています
本棚に追加