不能力者

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 ユーナは突然の拍手に驚きはしたが、照れくさそうに頬を掻きながら拍手を受けていた。 「それじゃ、次は皆が自己紹介をしてくれ」  ユーナの言葉に廊下側の一番前の席の男子から自己紹介を始めていった。  どうやら、自己紹介は名前と能力を言えばいいらしい。 (まぁ、関係無いか……)  レイドはクラスメートが自己紹介をする中、顔を伏せて眠りについた。     *  *  *  ユーナは自己紹介をする生徒達を見ていた。  教卓の前に立つのは今年で4年目になる。  今まで受け持ってきた生徒達は、優秀な奴から問題児までいろいろ居たが、全員進級もしくは卒業してきた。
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