プロローグ

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カミサマの要求に沿う意見を出したのは三人の中でもリーダー格のセイジでした。 「いいカンジに面白い奴をぉ、集めちゃえば良くないっスか? あ、今超イイ事言ったっぽくね?」 そう言ってR-18とレナに同意を求めます。 「それいいかも~、レナたんはどう?」 R-18は同意したようです。 「何をさせるのかわからないですが……それが地上の方々にとって糧となる試練になるのなら、わたしは賛成です」 あくまで真面目に受け取るレナ。 カミサマはものすごく輝いた目をしていました。 ガバッと起き上がって三人に力説し始めます。 「そ れ だ !! こいつはいいぞ……。ふふ、変な試練をわしが用意しておこう。キミ達はそれぞれ三人組をスカウトしてきなさい。よ~し、まずはアレを用意して……。くくく、変な状態にしてやる」 変な試練とは何でしょうか? そしてこの爺様、神様のクセに発言が悪質です。 「おっと、こうしちゃおれん! わしはいろいろ準備するからキミ達もスカウト頑張って来なさい。……ちゃんと変なトリオを見つけて来なさいよ?」 カミサマは三人に念を押してさっさとどこかに行ってしまいました。 裸足で駆けてく陽気なカミサマ。 「ちいーっす!」 腰履きのボロボロのジーンズのポケットに携帯をしまい、ピンと伸ばした中指と人差し指を額にあて、パッと放すセイジ。彼なりに敬意を表したつもりです。 「ワーイ、スカウトスカウト!」 右に左にフワフワ動く18禁。 18禁というのはR-18のあだ名です。 「では参りましょう。いい人に会えるといいですねっ」 そしてセイジとレナの二人は翼を広げ、下界へと飛び立って行きました。 ……R-18は元々浮いてたのでそのまま下界に行きましたよ? ※次章はレナ編をお送り致します。 セイジ編は【御湯あやせ】さん、R-18編は【㈱サメ基地】さんのクリエイター作品をご覧ください。
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