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「いいか、俺は水汲みに行ってくる。
あんたはもうそれ以上何もしないでじっとしててくれ」
「はい、わかりましたわ」
笑顔の白雪姫の足元は水浸し
手には黒こげのフライパン(ミニチュア)
そして何故か壁にぐしゃぐしゃに割れた卵。
これが小人の朝食の用意を手伝うと言って
わずか5分の間に姫が起こした事柄の結果でした。
盛大なため息をついて、小人は水汲みに向かいます。
「いいか、あんたは追われている身だ。誰か来てもドアを開けたりするなよ」
「はい。もちろんです」
心配そうな顔をして、小人は駆け足で出かけていきました。
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