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翌日も姫は
同じように小人が生き返ってきたことに驚き、
同じように水がめをひっくり返し
同じように窓をあけて、
違う小道具を持った継母に命を狙われ、
小人は今日も死んで、
強固な盛土の下から這い出しました。
そんなことが、それからさらに4日続いたのです。
さすがに新しいお妃さまもネタが尽きました。
一週間の睡眠不足でふらふらでした。
「もういいわ、白雪姫。
あなたに一番を譲るわ。そうね、あの子と仲良くしましょう。
若さを吸い取る方向で利用しましょう」
新しいお妃さまは、まだそんなことを言いながら、
お近づきのしるしに上等なりんごを持って森へでかけました。
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