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王様は愛するお妃さまを失って、
ちょっとやけ気味に
さっさと新しい奥さんをもらいました。
エキゾチックな美人です。
ちょっときつめの瞳が魅惑的でしたが、
きつめなのは見た目以上に中身でした。
新しいお妃さまは、毎晩、自室で鏡に向かって
「鏡よ、鏡、世界で一番美しいのはだぁれ?」
とか真顔で聞いたりしていました。
「それはお妃さま、あなたです」
その答えは、鏡が返したものなのか、誰も知りません。
でもその声はお妃さまの裏声と、よく似ているようでした。
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