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白雪姫は、散々手間取りながら馬を降りて
あたりを見回しました。
「今日のピクニックはここでするの?
もう少し明るいところがいいわ」
「姫、どうか森の奥へお隠れになってください。捕まってはなりません。お命が危のうございます。」
狩人はその場にひざまずいて、哀願しました。
「ええ、わかったわ。ぜったい見つかりませんからねっ☆」
白雪姫は楽しそうにそう言って、森の奥へ駆けていきました。
「姫君が城を追われるとはなんと不憫な…
しかし、さすがは姫、あのように気丈なお顔を見せてくださるとは。
命あってこそですぞ…
神よ姫をお守りください」
狩人は小さくなっていく姫の後姿を
涙、涙で見送りました。
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