姫、城を追われる

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そのころ姫は、大きな木のうろにかくれて、息をひそめていました。 「隠れ鬼でしたら、負けませんわ。 ふふふ、早く探しに来ないかしら」 微笑みながら、狩人が探しに来るのをずっと待っていました。 狩人の感動の涙は完全に無駄でした。 しかも、そのうち姫は疲れて眠ってしまいました。
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