1人が本棚に入れています
本棚に追加
『ここの世界はね、
息を止めると、誰にも姿が見られないようになるみたいなんだ』
なるほど…
それで他のトイレに隠れた人たちの悲鳴が聞こえないワケだ。
みんな息を止めていたから、あの"何か"に姿を見られることはなかったってことか…
「そうなんだぁ。
あ、取りあえずここ出よっか!」
『うん!』
私と男の子は、再び手を繋ぎ、トイレから出た。
「そーいえば、まだ名前聞いてなかったね!
私は斑っていうんだ♪
キミの名前は?」
『僕のことはリンでいいよ!ヨロシクね♪
斑お姉ちゃん!』
.
最初のコメントを投稿しよう!