-2万人に届いたクラブからのメッセージ

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-2万人に届いたクラブからのメッセージ

 横浜 F・マリノスといえばJリーグ屈指の名門クラブであり、 ホームタウンとする横浜市と横須賀市の人口は合わせて400万人を超える。 モンテディオ山形とは対照的な環境にある、首都圏立地クラブである。 しかし、そうした環境だからこそ、クラブとサポーターとのコミュニケーションが希薄になりがちで、関係づくりに苦慮してきた。 「きっかけは昨年の横浜ダービーだった」と横浜F・マリノスの事業本部・企画管理部の永島誠部長は振り返る。   昨季の開幕第2戦、3月10日に行われたアウェイでのダービーマッチで、 J2から昇格したばかりの横浜FCに0-1でよもやの敗戦を喫した。 「選手だけでなく、われわれフロントのスタッフにとってもショックが大きかった。負 けて初めて、ダービーの重みを思い知らされた」(永島部長)    クラブはすぐさま、行動を起こす。 屈辱の敗戦から1カ月後の4月、ホームで迎える横浜ダービーに向け 「8.11 日産スタジアム トリコロール宣言」というプロジェクトを打ち出した。 日産スタジアムを6万人のF・マリノスサポーターが赤、青、白のトリコロールに染め、 横浜FCを迎え撃つことを目標とした。 その具体的なアクションは、年間チケットホルダーとファンクラブ会員に宛てた、1通の手紙から始まった。image=191784426.jpg
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