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「分身を作る能力…ですか?」 リハネが顎に指を添えて答えた。 「ま、そういう事だ。次はお前の能力を見せてくれよ」 銀器のような髪の狭間からわずかに覗かせた右目に好奇心が宿る。 「僕のは大したこと無いですよ?」 リハネは歩み寄って来るネリルの体をすり抜けた。 比喩や例えではなく、そのままの意味で。 「…ん?物体通過能力か?」 ネリルは口角をつり上げて言った。
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