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小さな君が
大きな声で
泣き叫ぶのは
君が他の言葉を
知らないから
小さな君が
自分の気持ちを
言葉に代えるのは
その体には過ぎたこと
だから
叫ぶんだ
僕が君に
小さな声で
語りかけるのは
君の体に
僕は大きすぎるから
頼りない耳に
たくさんの言葉を
まくしたてるのは
過ぎたこと
だから
ささやくんだ
君と僕が
なぜだかそっと
手を繋ぐのは
きっとそれが
二人に合っているから
大きすぎる僕と
小さすぎる君の
繋いだ手の温度は
同じ血潮のあたたかさ
だから
触れるんだ
君が
静かに寝息をたてる時
僕は
静かに傍に横たわるだろう
君が
何かを言いかければ
僕は
耳を傾けるだろう
君が
いつの日か
頬を染めて
愛を語る日がきたなら
僕は笑って
伝えたいことがある
「君が生まれてきて
僕は幸せだった」
「いつか君も
まだ見ぬ誰かに
幸せを繋げてくれないか」
「僕らは
誰かのために
幸せになれる
誰かに
幸せを伝えるために
誰かと
繋がっていくために」
「こんにちは
僕は
あなたに幸せを
繋げるために生まれました
あなたが
次の誰かに
そしてどこまでも
繋がっていくために」
そのために
僕らは生まれたんだと
いつか君に
伝えなきゃいけないんだ
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