105人が本棚に入れています
本棚に追加
水曜になればユウヤに会えるわけじゃない。
ユウヤに電話をかけるのは私ばかり。
どんどん淋しくなって、溜息ばかりになって。
来ない電話に、携帯なんかいらないって思った。
離れれば、忘れられる。
私からもユウヤからも。
私は忘れられなかった。
会いたかった。
月始めの水曜に会える。
最後にしなきゃ。
奴とも連絡をとらないようにした。
ユウヤとも切らなきゃ。
つきあうことの意味はわからない。
でも、誰かのものである人のそばにいたって、ただ虚しくて淋しいだけ。
嘘ばかりの虚構の恋愛。
幸せなんてあるはずもない。
私を本気で好きになってくれる人なんていない。
淋しければ、体を与えれば誰かはそばにいてくれる。
けど、それは、淋しさを増すだけ。
一瞬の安らぎはすべて偽物なのだ。
嘘を突き通しても…、すべてが真実でも…、自分で自分を傷つけるだけ。
愛されたいと思うのなら、こんな関係はやめてしまったほうがいい。
私のものにならない人を追いかけるのは時間の無駄なんだって、
思いたくても、思えないほどに、心だけは寄り掛かる。
決して言葉には出さない。
最初のコメントを投稿しよう!