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今まで反撃をしなかった私を勝手に弱いと思っていたあんたたちに、弱いの意味を教えてあげる。   倒れ込んでいるあいつに近づいて、しゃがみこむ。髪が乱れ、数分前とは別人の奴がいた。   「弱い人…」   真顔でそう言うと、落ちていたハサミを掴んだ。 リッコリと笑いハサミを奴の太ももに振り下ろした。   「「きゃーーっ!!!」」   周りのみんなが騒ぎだす。 当の本人は涙を流しながら叫んだ。   「はっ早く助けて…!!!」   そんな奴をみんなが私には関係ない。というかのように目線をずらした。   「うるさい。」   一言そう言うと、奴は私を怯えた目で見ていた。   「い、いやっ!こないで!!」   奴の太ももに刺さったままのハサミを掴み、引き抜いた。   「ぎゃあーーっ!!!」   ハサミから血がポタポタと落ちる。   「う゛…うぅ…」   太ももを押さえながらもだえている奴に見下ろしたまま呟いた。   「死ねよ。」   目線を窓に向けると、さっき奴にハサミを渡した男が視界に入った。   「おっ俺は関係ないだろ!!」   弱い人ね。   もっていたハサミを思い切り男に投げつけた。   「うわぁっ!!!」   男がしゃがみこみ、ハサミが窓を割った。   人間は脆い。 周りの奴らは私を囲むかのように円を作り出し、ガタガタと震えていた。   教室から出ようとすると、みんなドアから離れていく。
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