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しばらくブラブラしていると、あたりが夕日に照らされてきた。
携帯を見ると、もう5時を過ぎていた。それと着信が3件。知らない番号だった。
携帯をポケットにしまい、また街をブラつく。
ふと、ある店の前で足を止める。小物屋だろうか。ガラス越しに家族写真を見つめた。
「……。」
ボーっと見つめていると、後ろから声が聞こえた。
「…それがほしいの?買ってあげようか?」
振り向くと、中年男がニヤニヤしながら立っていた。
「3万でどう?」
……援交。
「…おじさんは、それで幸せ?」
無表情で訪ねると、中年男はニヤリと笑った。
「…あぁ。」
携帯がポケットの中で震えていた。
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