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その後、彼女はスロプロ生活に戻ったが、半年ほどで再び消費者金融の限度額もいっぱいになり、それも難しくなったようだ。
この頃、松山市内ではパチンコ屋の新規出店やリニューアルオープンが相次ぎ、スロットのフロアがカジノのようなケバケバしい雰囲気になる一方で、トイレで客が首を吊る事件が頻発している。
確かなことはよくわからないが、自殺者の多くは「獣王」に代表されるギャンブル性の高いスロットを打っていたようである。
射倖心を煽る傾向は、ホールの雰囲気からも導入される機種からも増長されるばかりで、彼女のように比較的堅実にスロットをする者は、打つべき機種が無くなりつつあったと思う。
それなら、辞めてしまえばよいのだが、彼女は半ばスロット中毒になっていたようである。まあ、打つべき機種が無い時まで打っていたら、負けることが多くなるのは当然であろう。
その後彼女が、どのような経緯でデリヘル嬢になったかはよくわからない。借金の返済が難しくなったからというのは当然にしても、いきなりそこまで堕ちるものか疑問である。あくまで憶測であるが、最初は出会系サイト等での、いわゆるちょっとした援交から、徐々にエスカレートして行ったのではないかと思う。
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