悲想歌-ヒソウカ-

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‡哀歌-アイカ-‡ 楽しかった毎日 貴方がいてくれたから 幸せでした いつまでも 貴方と一緒だと 信じて疑わなかったのに 仕事で忙しい貴方との すれ違いの日々 久しぶりに会えた それなのに… 別れを告げられた あの日から 僕の世界は 色褪せて 霞んで見える 『嫌い』になったわけじゃない 泣かないで 笑ってるお前が『好き』だから 貴方の言葉ひとつひとつが 鎖となって 僕を縛りつける ある晩 貴方にした 数通のメール いつまで待っても返ってこない 住んでいる場所も 何をしているかもわからない …避けているの? それすらわからない それでも 貴方の事を心配してしまう僕は 今でも溺れているのかもしれない どんなかたちでもいいから 貴方の隣に… そばにいさせて 記憶の中から 思い出を消さないで 涙をこらえながら 哀しみとともに吐き出した 紫煙を見つめ 今日も貴方の事を想い浮かべる…… 07/11/15
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