第四話 「家族」

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天一は何故かうっとりした目で刹那を見ていた。 「あのっもっと動きやすい服、無いですか?これ、動きにくいんですけど💧💧💧・・・・・・・・・。」 「申し訳ありません。晴明様に渡された服がこの服だったので・・・・・・。」 「っ分かりました。動けるように努力します!!」 刹那は少しずつ、ゆっくりとした動きで、扉の前まで行き、外に出た。 廊下に出てみると、昌浩も起き出していた。 「おっおはよう、昌浩君、もっくんや💧💧」 「おはようございます・・・・・刹那様ですか?」 「おはようせつ・・・・・な?」 2人は口をあんぐりと開きながら刹那に問いかけた。 それもそのはず、今の刹那は、十人通りかかれば、必ず十人が振り返るであろうの美貌で、しかも、彼女の格好は十二単。 世の男が放って置く筈の無い、麗しき人と化していた。 だが、2人の反応に、やっぱり・・・・といった顔刹那は似合ってないんだと思った。 「やっぱ、変だよな、この格好。似合ってねぇし・・・・・・」 刹那がそう言うと、 「ちっ違いますよ!!とっても似合っていますよ!ただ・・・吃驚しただけで・・・・・」 「そっそうだぞ!驚いただだ!!似合っているぜ本当に!!!」 急いで言う二人に、今度は刹那が驚いて笑ってしまった。 「ぷっあははははは!!!ありがとう。昌浩君、もっくん。」 刹那がにっこりと笑うと二人は顔を真っ赤にして、慌てて顔を隠した。 「「//////////」」 「ん?2人ともどうした?熱でもあるのか?」 「「なんでも(ねぇ)(ありません)//////////」」 「そっか。あのさ、俺これからどうしたらいい?」 「それじゃあ、朝餉を食べに行きましょう。母上の料理はおいしいのですよ!!」 「へぇ~すっげー楽しみ!!ほら、もっくんも行こうぜ!」 「ああ。」 「それと、昌浩君や。俺のことは刹那でいいぞ。あと、敬語も無しな!!」 「あっじゃあ、俺も昌浩でいいです。じゃなかった、いいよ。」 「おっし、よろしくな昌浩!」 「よろしく、刹那。そう言えば、刹那っていくつ?俺より年上だと思うけど・・・・・・」 「俺?15だよ。」 「へぇ~、俺は13だよ。今年、成人したばかりなんだ。」 「あっそっか、この時代は早いんだったな成人の儀。未来はな、二十歳になって成人なんだ。だから、俺はまだ未成年なんだ。」
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