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天一は何故かうっとりした目で刹那を見ていた。
「あのっもっと動きやすい服、無いですか?これ、動きにくいんですけど💧💧💧・・・・・・・・・。」
「申し訳ありません。晴明様に渡された服がこの服だったので・・・・・・。」
「っ分かりました。動けるように努力します!!」
刹那は少しずつ、ゆっくりとした動きで、扉の前まで行き、外に出た。
廊下に出てみると、昌浩も起き出していた。
「おっおはよう、昌浩君、もっくんや💧💧」
「おはようございます・・・・・刹那様ですか?」
「おはようせつ・・・・・な?」
2人は口をあんぐりと開きながら刹那に問いかけた。
それもそのはず、今の刹那は、十人通りかかれば、必ず十人が振り返るであろうの美貌で、しかも、彼女の格好は十二単。
世の男が放って置く筈の無い、麗しき人と化していた。
だが、2人の反応に、やっぱり・・・・といった顔刹那は似合ってないんだと思った。
「やっぱ、変だよな、この格好。似合ってねぇし・・・・・・」
刹那がそう言うと、
「ちっ違いますよ!!とっても似合っていますよ!ただ・・・吃驚しただけで・・・・・」
「そっそうだぞ!驚いただだ!!似合っているぜ本当に!!!」
急いで言う二人に、今度は刹那が驚いて笑ってしまった。
「ぷっあははははは!!!ありがとう。昌浩君、もっくん。」
刹那がにっこりと笑うと二人は顔を真っ赤にして、慌てて顔を隠した。
「「//////////」」
「ん?2人ともどうした?熱でもあるのか?」
「「なんでも(ねぇ)(ありません)//////////」」
「そっか。あのさ、俺これからどうしたらいい?」
「それじゃあ、朝餉を食べに行きましょう。母上の料理はおいしいのですよ!!」
「へぇ~すっげー楽しみ!!ほら、もっくんも行こうぜ!」
「ああ。」
「それと、昌浩君や。俺のことは刹那でいいぞ。あと、敬語も無しな!!」
「あっじゃあ、俺も昌浩でいいです。じゃなかった、いいよ。」
「おっし、よろしくな昌浩!」
「よろしく、刹那。そう言えば、刹那っていくつ?俺より年上だと思うけど・・・・・・」
「俺?15だよ。」
「へぇ~、俺は13だよ。今年、成人したばかりなんだ。」
「あっそっか、この時代は早いんだったな成人の儀。未来はな、二十歳になって成人なんだ。だから、俺はまだ未成年なんだ。」
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