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「「お帰り、昌浩。もっくん。」」
暫くしてから帰ってきた昌浩達は彰子達と共に自室に戻り、今日合った事をお互いに言い合った。
特に、刹那の市での出来事は昌浩も吃驚して、良かったとため息を漏らした。
「それで昼間いなかったんだ。もっくん。探したんだよ!」
「俺はちゃんとお前に言ったぞ、暫く外に行って来ると。」
「そっそれは、内裏のその辺を雑鬼達といるんだと思って・・・!」
うっと漏らす昌浩に呆れ目に言うもっくん。彰子と刹那は始終笑っていた。
「でも、もっくんが来てくれなかったら本気でやばかったよ。」
そう言う刹那のひざの上には物の怪の姿をしたもっくんがいた。
「・・・・・・俺はお前が無事ならそれで良かった。」
ドクン・・・・・・
「!///////・・・・ありがとう・・・紅蓮・・・。(何だろう、今の・・・・・。)」
昌浩と彰子は二人の様子に和やかに見つめていた。
(ここからは昌浩と彰子の心の会話です)
「ねぇ昌浩、もしかしてもっくんって姉様の事好きなのかしら?」
「彰子も思う?俺もだよ。さっき小さかったけど、刹那、もっくんの二つ名呼んでたし。可能性は十分にあるよ。」
「でも、姉様はかなり鈍いから気づかないかも・・・・。」
「多分それはもっくんもだと思うよ。でも、くっ付いて欲しいね、これは。」
「そうね、お似合いだと思うしね。晴明様にも協力してもらいましょう!!」
「それいいね!後でこっそり言っとくよ。」
「「楽しみだね!」」
(心の会話終了)
昌浩と彰子が心の会話をしているとは露知らず、刹那はもっくんを膝の上に乗せたまま毛並みを撫でていた。
「・・・そう言えば、もっくんの目ってきれいだよな。夕焼けみたいでさ!優しい夕焼けの色。」
「・・・夕焼け?」
ぴくりと僅かに体を震わせたもっくんだが、刹那は気づかずそのまま続けた。
「そう。前におばあ様に教えて貰ったときにね夕焼けの事聞いたんだ。「夕焼けは何で赤いの?」って、そしたらさ、おばあ様はいってくれたんだ。太陽が優しいからなんだって。だから、もっくんの目は夕焼け色なんだ。」
「・・・・・・この目の色は・・・・・・。」
「ん?なんか言った?」
「いや、何でも無い。」
「そう?でな、紅蓮のときの目は太陽か月のような感じがするんだ。俺はもっくんの目も紅蓮の目も宝石みたいにきらきらしててきれいだと思うよ!」
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