9・11の総選挙は稲川会対山口組の戦いであった。

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◆9・11選挙と背後のヤクザ抗争 というわけで小泉改革の名のもと、今までずっとやってきたことは、裏社会の話でいえば、山口組に対しての攻撃だったわけです。結局、山口組の5代目組長は引退して、幕は引かれました。2005年9月11日の選挙は、いろんな女性の刺客がはなたれたということが話題になっていましたが、こんなことは何の意味もない。小泉さんが勝つかどうか、一番の天王山は京都4区だった。今までやってきたことの最終決戦が京都4区です。 京都4区は、野中広務さんの選挙区です。野中さんは引退後も、まだ砂防会館に新しい事務所を持ったりして政治的な影響力を行使していました。野中さんは郵政のドンです。郵政民営化反対の張本人、象徴は野中さんです。野中さんの引退後、その代理人として、亀岡前市長が当選していたのですが、郵政民営化反対で自民党をほうり出されて、公認になれないで立侯補したのです。 そして、今まで野中さんの子分中の子分であった京都農協の会長、全国農協の副会長で、オレは8兆円の金をいつでも動かせるんだと豪語していた男、中川泰宏さん、かつて中川さんの京都農協は、野中さんの命令で、脱法的に米をバンバン北朝鮮に送っていた。小泉さんは、何とその中川さんを自民党公認にした。毒をもって毒を制しようというわけです。この一騎打ち、わずか150票余の差で中川さんが勝った。これで勝負がついた。野中さんは小泉さんの軍門に下った。これが今度の総選挙の決戦なのです。
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