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「あの…『上尾のさぶ親分』とは、どんな方ですか?」
百姓は、いきなり、声をかけられ、びっくりして聞き返す。
「おめぇさぁは?」
「私は、江戸は日本橋の越後屋の手代で茂平と申します。いま聞けば、『上尾のさぶ親分』という方が、そちらの息子さんのお話をまとめたとのこと。もし、私のようなものでも話を聞いて頂ければと思いまして…。」
茂平は思い切って話した。
「ははあ、おめぇさぁは、なにかやらかしたかね。」
百姓たちは一人合点して、上尾のさぶの家を教えてくれた。
茂平は、おさんを思い、さぶの家へ走る…。
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