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弱虫
虚ろな目で空を仰いだら
青い鳥の群れが消えた
今日も、空は溺れそうに綺麗です
冷たい右手で払いのけたら
擦り減った靴が踊りだした
ぼんやり見えた顔は
輪郭のずれた君の絵画
埋まらない隙間に悪魔が来たよ
分かりあえなくて
抱きしめられなくて
寂しくないの?って問い掛ける
黒い涙 拭う赤い爪は
灰皿の破片を拾い集めて
一番遠い君にあげるんだ
五月蝿い部屋 軋むベッドで
誰を抱いて眠る?
ひんやり冷たい床は
僕を跳ね退ける白いタイル
埋まらない隙間に悪魔が来たよ
解らなくて
消え去って行くから
辛くないの?って問い掛けるんだ
光を遮断した部屋からは
話し声が聞こえないのに
錯覚かな? 君が見えた。
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