345人が本棚に入れています
本棚に追加
「わりいねい。もうちょい寝ててくれや」
ふと、気が付けは彼女は地に足を着けていた。白い地面、白い空。壁は無い。
白シロしろ。空白の世界。
そこには一人、くたびれたトレンチコートを羽織った人物が。彼女はその人物に見覚えがある。それだけを思い出す。誰かは分からない。
彼女は尋ねる。『あなたはだあれ?』と。
「ま、まあ、俺の正体なんて何でもいいさね」
謎の人物は、何故か照れ臭そうにそう言うと、『それより、お前さんの正体を教えちゃあくれないかねえ』と彼女に尋ねた。
彼女は首を傾げる。
最初のコメントを投稿しよう!