入団試験

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「そういや、うちのリーゼとクリスがお世話になったらしいね…」 「ヒッ、ヒィィィー!?」 残された最後の男は悲鳴を上げ、逃げ出そうとする。 しかし、ティアに肩を掴まれ、逃げられない。 「1つ、頼んでも良いかな?」 ティアは笑顔で男に尋ねる。 「誰がテメェなんーガアッ!?」 バキッと鈍い音がして、男は叫ぶ。 どうやら、右肩の骨が折れたらしい。 「もう一度だけ訊く。 頼みがあるんだが、良いか?」 男はガクガクと頷き、震えている。 「うちの連中に二度と手を出すな。 もし、そんな事があったらー」 ティアの瞳が怪しい光を放ち、震える男を捉える。 「貴様らの『生塵同盟』は私が潰す。 そっちの頭に伝えな」 男は何度か頷くと、全力疾走で逃げて行った。 他の男達は床に転がったまま動かない。 新人らしき請負人は一礼すると引き返し始めた。 「時間を喰ったな…。 先に進もう」 ティアの言葉に無言で頷く3人。 一同は扉を開け、番人の間へと進む。
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