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「君が十字騎士団の加護を受けるのに相応しいのかどうか、今から試されるんだ」
「…加護?」
「人によって受けられる内容は違う。
一般人なら武器やら金。
異能力者なら能力強化。
魔術師なら新たな魔法や魔力増強って所だろうね。
要するに、塔攻略のご褒美みたいなモノだね…」
『褒美とはまた奇妙な例えだな…』
突然、空間を突き破るようにして、巨大な白狼が現れる。
「ついにお出ましか…。
リーゼ、本気で戦ってね。
コイツ、そこらの怪物とは次元が違うから」
クリスは長剣を抜き放ち、リーゼの前に立つ。
「νννΩ、νννΩ、【プラズマ】」
「!?」
クリスの右頬を雷撃が掠める。
青い髪が靡き、クリスの瞳は大きく見開かれた。
青白い雷撃は一直線に飛び、神白を直撃した。
『悪くないが…甘いな』
神白はまるで、傷を負った様子もなく、クリスとリーゼを見下ろす。
「君…」
「魔女をなめんじゃないわよ!?
さっさと戦うわよ!!」
「あっ、ああ…! よし、行くよ!!」
2人は武器を構え、巨大な白狼と対峙する。
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