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球体から大量に白い針が突き出す。
球体は数秒間光った後、針を一斉に発射した。
部屋中に飛び交う白銀の閃光。
それは光輝く太陽の光のよう。
『ムゥ……これは……!!』
巨大の神白が回避出来る筈も無く、全身に光の針を貫かれ、よろめく。
無論、発動者であるリーゼは針の方が避けていく。
しかし、神白の他にも、影響を受ける者がいた。
「うわぁぁぁ!? 待て、待って!!
何故、僕の所にも針が!?」
クリスは長剣を必死に振り回して、白銀の針を弾き飛ばす。
神獣という、強力な力を持つ、神白ですらよろめく程の威力、生身の人間が喰らったたらタダでは済まない。
「リーゼ、どうにかしろよ!?」
「……」
「おい、無視するなよ!?」
『戦いを……再開しても良いな……?』
「ええ、さっさと始めるわよ!
どっからでもかかってきなさい、アイツに」
リーゼは倒れているクリスを指差し、叫ぶ。
「ふっざけんな! 何で僕が楯なんだよ!」
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