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「……まだ起きてたの?」 宴会の興奮のせいで、イマイチ眠れ無かったリーゼは、屋上に来ていた。 満天の星空の元、寝転がっていたのはクリスだった。 「……泣き虫お嬢さんか」 「アンタねぇ……」 リーゼは拳を固めたが、しばらくの間を置いた後、止める事にした。 「ん、怒らないの?」 「皆を起こしたら悪いから」 「まあ、それもそうだね……」 酒が入った年長の3人はティアの部屋で爆睡し、シルフィはその面倒を見ていた。 酒を飲まないクリスとリーゼは自室に戻ったが目が冴えてしまい、こうして、星空を見上げている。 「綺麗ね……」 「ま、シルフィの美しさには負けるけど、まあ、綺麗だね」 クリスの発言に溜め息をつくリーゼ。 確かにシルフィの美しさは星空にも勝るかもしれなかったのだが。 「ああ、そうだ、今日はアリガト」 「え? 最後、何て言った?」 クリスは悪戯っぽく笑いながら、ティアの棒読み口調をさりげなく、指摘する。
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