逃亡者

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「期間はどのぐらいだ、ユーア姫?」 王族相手に敬語も使わないティア。 2人が旧知の中である事は明白だった。 「そうじゃな……とりあえず半年じゃな」 「半年……了解した。 とりあえず、しばらくは様子を見て、週に1度ぐらいは手紙で城に連絡をする」 「じゃが、居場所が伝わる可能性は……」 「……私が時期を見て、交渉する」 ティアの有無を言わせぬ態度に渋々、ユーアは条件を受け入れた。 シルフィも異論は無いらしく、微笑みを浮かべている。 「シルフィ、リーゼ、構わないか?」 「……もちろん」 「別に……良いですけど」 少し拗ねた様子のリーゼにティアは微笑み、桃色の髪を優しく撫でる。 「よし、決まりだな」 「他のメンバーは良いんですか?」 リーゼはの言う3名、副長・ハジキ、狙撃手・アンディ、そして、気に食わないクリスはまだ出かけていた。 「ああ、良いんだ、良いんだ。 アイツの反応は大体、検討はつく」 その時、打ち合わせも無しに扉が開く。
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