153人が本棚に入れています
本棚に追加
(来た、この瞬間だ……一番来て欲しくない瞬間に立ち会っちまった……)
俺は皆から本当は何て思われて居るんだろう?
友達の中で本当に俺の為に涙を流してくれる人は居るのだろうか?
本当は皆俺の事なんて何とも思っていないんじゃないのか?
知りたいけど怖い、怖いけど知りたい。
知ってどうなる?もし悪口なんて言われていたら気分が悪くなるだけだ。
ならいっそ知らない方がいいんじゃないか?
そんな負の感情だらけの葛藤が今龍之介の中では起こっていた。
だが知らずにはいられなかった。
教室の中へと体をすりぬかせる
そして一人が呟く‥‥
「ははっ!!、そんなわけねぇじゃん……」
(??…どうゆう…意味だ…?……)
殆ど棒読みだが大声のその台詞には、一言では言い表せられない感情がいくつもこもっていた。
「だってあいつ昨日あんなに笑って……っ」
横に居たもう一人の友人が肩を軽く叩き、途中で言うのを止めさせた。
「落ちつけって」
「落ち着けるかよ!!」
「頼むから落ち着いてくれ、俺だって……いや、きっとみんな同じ気持ちなんだよ」
(‥‥‥‥‥‥)
最初のコメントを投稿しよう!