事故

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(来た、この瞬間だ……一番来て欲しくない瞬間に立ち会っちまった……) 俺は皆から本当は何て思われて居るんだろう? 友達の中で本当に俺の為に涙を流してくれる人は居るのだろうか? 本当は皆俺の事なんて何とも思っていないんじゃないのか? 知りたいけど怖い、怖いけど知りたい。 知ってどうなる?もし悪口なんて言われていたら気分が悪くなるだけだ。 ならいっそ知らない方がいいんじゃないか? そんな負の感情だらけの葛藤が今龍之介の中では起こっていた。 だが知らずにはいられなかった。 教室の中へと体をすりぬかせる そして一人が呟く‥‥ 「ははっ!!、そんなわけねぇじゃん……」 (??…どうゆう…意味だ…?……) 殆ど棒読みだが大声のその台詞には、一言では言い表せられない感情がいくつもこもっていた。 「だってあいつ昨日あんなに笑って……っ」 横に居たもう一人の友人が肩を軽く叩き、途中で言うのを止めさせた。 「落ちつけって」 「落ち着けるかよ!!」 「頼むから落ち着いてくれ、俺だって……いや、きっとみんな同じ気持ちなんだよ」 (‥‥‥‥‥‥)
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