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俺は無性に悲しくなった
目からは自然と涙が溢れ出ていた
けど‥‥俺はどうすればいいんだ?
今の俺に何が出来る?
この場から逃げたくなり学校から去ろうとした時、別のクラスが目に止まった。
そこにはうずくまり、人一倍取り乱している女子の姿があった。
アレは‥‥まさか??‥‥『佳奈』!?
そこに居たのは龍之介の彼女である佳奈だった。ここから佳奈のいる教室までは結構距離が離れているがその距離でも取り乱しているのがわかった。
周りには何人かの女子が囲み、慰めていた。
佳奈‥‥あんなになって‥‥
俺、嬉しいよ‥‥いや‥‥俺は最低だ‥‥あんなに俺のことを思ってくれてる人を泣かせるなんて。
龍之介の、生にたいする未練は次第に増していった。決してマイナスではなかったけれど、いっそ皆に嫌われた方が楽だと思った。
「くそっ!!くそっ!!くそぉっ!!!!!俺はまだこんなとこで死ぬわけには行かないんだよ!!」
チクショウ‥‥どうにか‥‥このままじゃ‥‥嫌なんだよ‥。
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