153人が本棚に入れています
本棚に追加
そこに居た者の容姿を一言で言うならば、今時の若者といった感じであった。
髪は金に染められており、肩ぐらいまでの長さで整髪料で無造作に決めてある、耳にはピアスまで空いている。その外見はなかなかのイケメンである。
「‥‥あんた‥‥一体なにもんだ!?」
自分の姿が見える者に初めて出くわした驚きが多少あったが、そんな事を忘れるくらい、目の前に居たそいつに対して驚きを隠せなかった。
「まぁ、そんな強張るなって。それに、名乗っても最初はみんな信じてくれないしな」
動揺を隠せない龍之介に対して、そいつは至って冷静だった。
「じゃあ、言って見ろよ‥‥」
「そうか、そんなに知りたいか‥‥‥
‥‥
‥
俺は神だ、お前に生き返るチャンスをやろう」
(な、何言ってんだこいつ、だが俺の姿が見えるって事は普通じゃないのは確かだ)
「‥‥だから言ったろ?最初は信じないって、べつに信じなくても俺は困らないけどな」
(それにあの天井‥‥)
そして少しニヤツきこう呟く。
「いや、信じるぜ神様」
最初のコメントを投稿しよう!