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「ななちゃん、怒っちゃったかなぁ…?」
りつはシチューを煮込みながらブツブツと呟いていた。
でも…ななちゃんの唇柔らかかったなぁ…。
声も可愛かったし…。
何年も我慢してきたけど、もう限界だよ。
限界突破の原因は、今日の帰りのななちゃんだな…///
俺を待っててくれてるとは思ってなかった。
超嬉しかったし、照れてるななちゃんが可愛かったなぁ…。
「あ…やば…(汗)」
ななちゃんの声を思い出したら、もう一人のりつが…(汗)
俺は一旦火を止めて、トイレに行こうとした。
その時、
「あ…///」
「あ…ななちゃん…」
見られた…ななちゃんに欲情してる、もう一人の俺を…(凹)
「りつ兄…それ、どうしたの…?///」
「え…あ、あぁ…何でもないよっ」
「さっき、俺が変な声出したから…?///」
「確かにそれもあるけど~…むしろ、それしか理由がないんだけど…///」
ななちゃんは俯きながらボソッと呟いた。
「さっきのキス…あれは、俺のことが好きだから?愛してるから?…それとも…ただ、からかっただけ?」
「そんな…からかってキスするわけないでしょ?俺はななちゃんが好きなの。こんな状態で言っても、信用無いと思うけどね…」
「俺は…正直、キスは嫌じゃなかった…。りつ兄に彼女がいないって知ったとき、嬉しかったし。でも、同性だし兄弟だし…って、自分の気持ち押し殺してた…」
「ななちゃん…」
ななちゃんはそれ以上何も言わず、ただただ下を向いていた。
そんな「弟」が愛おしくて、俺は強く抱きしめた。
「俺は、ずっと前からななちゃんが好きだった。ただのブラコンじゃないよ…。俺は、ななちゃんを、愛してるんだ」
「りつ兄…///」
そのまま、ななちゃんは俺の首筋に頭を押し付けた。
そして、
「俺も…りつ兄が好き」
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