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俺を吹っ飛ばした奴は、永江 俊(ナガエ シュン)。
同じクラスで俺の後ろの席。高校に入って初めて出来た友達で、夏休みなんかは、よくウチに来て遊んだりした。
遠慮を知らない図々しい奴だが、一緒にいて楽しい。
身長は169センチ。
髪の毛は紺色のウルフカット。
これまた俺より身長のある奴だが、仕方のないことだよな…(凹)
教室に着くや否や、俊はバタバタと駆け寄ってきた。
「なぁ、なな。今日の数学の宿題やった?俺、指されてるんだよ…。だから、お願いします!写させて?」
「…良いよ。俊の頼みだもんな。後でジュース奢れよ~?」
「やりぃ☆なな大好き!ありがと♪」
そう言うと俊は、教室の中にも関わらず、頬にキスをしてきた。
「な…!///」
「ありがとう♪」
みんなが見てる…。
視線が痛い…(泣)
そしてまぁ、1限2限と過ぎていき、あっという間に帰りのHR。
はしょり過ぎ?
だって、授業内容聞いてもつまんないでしょ?
数学とか化学とか…(凹)
しかも、今日は掃除当番。
俊と中村(ナカムラ)と俺で、廊下の掃き&拭き掃除。
「さっさと終わらせようぜー」
「あ、中村、俺が雑巾やるから俊とゴミ捨て行ってきて?」
「了解。」
「んじゃ、中村行くぞ!なな、雑巾頼んだな?」
「あぁ。任せとけ」
2人を見送った後、俺は素早く荷物をまとめて靴を履いた。
中村ゴメン!俊と掃除任せちゃって!
でも、今日はりつ兄と帰りたい気分なんだ!
掃除なんかしてたらりつ兄帰っちゃう!
ゴメン中村!(俊には謝らない)
俺は昇降口でりつ兄を待った。
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