ななちゃんの苦悩

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バスを降りてから家までは歩いて20分程の距離だ。 俺はその間、ずっとりつ兄に手を繋いでもらってた。 暖かくて安心する。 「りつ兄…彼女とかいないの…?」 「え?なんで?」 「だって…俺と帰ってきたり、手ぇ繋いだりしてるじゃん…。彼女いたら申し訳ないよ…」 りつ兄は少し驚きながらも、繋いだ手の力を強めた。 「俺は、ななちゃんが1番好き。」 「え…///」 分かってる…りつ兄は、兄弟として好きなだけで、俺を愛してるとかそういうのじゃないってこと…。 でも、何でこんなにドキドキするんだろう…? 俺達は変な空気のまま家に帰った。
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