ななちゃんの苦悩

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「「ただいまー。」」 「あれ?母さんと父さんは……あ、これ…」 りつ兄がテーブルの上に置いてあった手紙を見付けた。 『りつ&ななへ。ママとパパは外食デートに行くので、あとはヨロシクね♪』 …朝のイチャつきで着火したな。 「んじゃ、俺お風呂洗ってくる」 「ありがとう。俺は、ななちゃんの為にご飯を作るかな~♪」 「何作るの?」 「ん~…ちょっと寒いし、シチューにでもするか。んじゃ、買い出し行ってくるね♪お留守番ヨロシクね?」 「はぁい」 りつ兄はシチューの材料の買い出しに行った。 「さて…お風呂でも洗いますかな」 俺は鼻歌を歌いながらお風呂を洗い始めた。 -20分後- お風呂を洗い終えた俺は、リビングのソファーに座って寛いでいた。 すると、 「ただいま~。雨降ってきたよ?洗濯物大丈夫?」 「あ、お帰りなさい♪大丈夫!さっき取り込んだから☆」 「ななちゃんは良い子だね♪んじゃ、ご褒美のキスね」 「…え?」 チュッ りつ兄は俺の頬にキスをしてきた! 今日キスされるの2回目だ…/// 「りつ兄…今日キスされるの2回目…///」 「!?誰にされたの!?」 「え?クラスの友達…んっ」 言うや否や、りつ兄は俺の唇に触れるだけのキスをしてきた。 「ん…りつ兄…ぃ?」 「ななちゃんは俺だけのもの。誰にも触らせないからね?」 ニッコリ笑うと、また触れるだけのキスをしてきた。 兄弟でキスなんて…おかしいのに、何故か拒否出来ないよぉ…/// 「んんっ…苦し……///」 「ななちゃん…可愛い…」 りつ兄の呼吸が荒くなる。 手が…ワイシャツの中に入ってこようとした時、俺は我に返った。 「!…りつ兄…!駄目だよ!」 俺はりつ兄を跳ね飛ばすと、急いで自分の部屋へ 駆け上がった。 「あぁ…りつ兄…の馬鹿……///」 …まさか…兄に欲情するなんて…/// 俺の苦悩は続く。
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