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3階に上がり、すぐにある教室が夏菜たちのクラスの1年2組だ。
夏「ドキドキするねっ」
八「もう結構人いるね、入るよ」
どこまでも落ち着いている八重子。
やはり突き進んで行く八重子を、夏菜は追いかけて行く。
夏「アタシ、席ここだあ。八重ちゃんと結構、席離れてるね」
少しシュンとなって話す。
席は名前の順になっていて、夏菜は教室の真ん中辺り、八重子は廊下側だ。
八「席が離れてるだけでしょっ。同じクラスなだけいいでしょが。すぐ友達だってできます」
と言い、夏菜の頭をわしゃわしゃと撫でた。
夏「うん」
八重子にぐしゃぐしゃにされた髪の毛を、直しながら答えた。
「ねぇねぇっ」
夏菜の席で2人で話しているところに、女の子が話しかけてきた。
黒髪にショ-トカットで、活発そうな女の子だ。
麗「私、佐久間 麗!
クラスに同じ中学の子いないんだよねぇ。よかったたら仲良くしてっ?友達になってっ」
話し方から、人見知りしない性格で、人なつっこそうだということ分かる。
夏「うんっ。い―よい―よ!!友達になろうっ♪アタシ、桜『クラス表で見たよっ』
麗が、夏菜の自己紹介を遮った。
麗「桜井・・・桜井、な、な・・・」
夏・八「・・・な?!」
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