入学式

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ピピピピピピ・・・・・・ 目覚ましの音が響く。 夏「うぅ・・・」 夏菜はベッドから手を伸ばして、目覚ましを止めた。 しばらく布団にくるまっていたあと、のそのそと起き上がり、階段を下りて行く。 母「あ、やっと起きたぁ」 夏「・・・んー、おはよー」 眠そうに、目をこすりながら母に返事をした。 母「今日は入学式なのに。少しは余裕もって起きたら?」 夏「…だってギリギリまで寝てたいもんっ」 そう言って用意されていた朝ご飯を食べ始めた。 母「昨日、“寝坊したら怖い~”って9時には寝たのに、寝過ぎなんじゃない?」 と、笑いを含んだ口調で夏菜に聞いた。 夏「だって、高校のこと駿ちゃんから色々聞いて、緊張して眠れなかったんだもん~」 パクパクと、急いで朝ご飯を口へ運ぶ。 夏「ごちそうさまっ」 簡単に髪をとかして、歯を磨き、真新しい制服に着替えた。 母「高校生になったんだから、もう少し髪の毛に時間かけたら・・・?」 夏菜の支度を眺めていた母。 「まぁ、言っても無駄か」 と諦めるようにハァと、ため息をもらした。 .
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