入学式

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夏「うぶっ。・・・痛い」 八重子にぶつけた鼻を涙目になってさすった。 八「クラス表っ。見える?」 夏「あー・・・アタシ・・・・・・ドコ??」 八「2組」 夏「あ!アタシいたっ」 自分の名前を見つけて、嬉しそうに笑う夏菜。 夏「八重ちゃんはぁー……あぁ!!お な じクラスー!!!♪」 夏「八重ちゃん、八重ちゃん、同じクラスだよぅっ♪すごい、すごいっ!」 ピョンピョンはねて、嬉しそうにはしゃぐ夏菜。 八「みたいだねー。まーたアンタのアホに付き合わされるのかぁ…」 夏「ホントは嬉しいクセにぃっ!」 そう言って、八重子の背中をバンバンと叩く。 正直痛い・・・と八重子は思いつつも、いつもの事だ・・・と遠い目をして叩かれるまま、夏菜が落ち着くのを待った。 「クラスが分かった人は、早く自分の教室に入ってくださいっ」 いつまでも外で騒いでいる生徒たちを見かねて、先生が呼びかけた。 .
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