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冬の雪が降り積もる頃
夜の闇に紛れて雪原を行く
足跡を残し
跳ねるように駆け抜ける
空には月が顔を覗かせ
星々がせめぎあう
冷たい風が頬を撫で
私を前へと進ませる
果てしない白の末に
目指すものはなんであったか
そうだ
目的なんて無かった
ただ走っていたいだけ
冷たい雪は銀色に輝き
息さえも白く踊る
全てが凍り付いたこの世界でも
時間は動き続けている
立ち止まるなんて勿体ない
全てのもの凍り付いても
私だけは走り続けよう
いちかきっと
深緑の大地に巡り逢える
まだ見ぬ世界へ
私に立ち止まる暇はない
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