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--好きだ--…
どうしてキミは気付いてくれないんだろう。
僕はこんなにキミのこと想っているのに……
好きだよ…誰にも渡したくないんだ。
キミは今日も僕じゃない他の誰かを見てる。
耐えられないんだ、もう。
どのくらい僕は我慢してきたんだろう。
想いを伝えてしまいたい…
キミにこの気持ちを受け入れてほしい…
でも…そんなことできない。
キミはきっと困るから。
困った顔で僕にこう言うんだ。
『ごめんな…』
そんな言葉聞きたくないよ。
この関係を壊したくない。
せっかく築き上げてきたこのぬるま湯みたいな関係を。
こっちを向いてほしい…
こっちを向かないで…
僕に話し掛けて…
僕に話し掛けないで…
優しく笑って…
優しくしないで…
キミは残酷だよね。
その、幸せそうな、でも少し恥ずかしそうなその顔で、
僕じゃない、他の人を好きだと言うんだ。
一度でいい。
僕にキスして。
最初で最後の、決別のキスを。
そしたら…
キミを諦めるから…
END
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