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お客様とのアフターは もちろん大切。
でも 友達と飲みに行く方が私には もっと大切だった。
19歳の頃 私は一人のホストにハマったの。
【CLUB seek】
そこの店の店長で 名前は【悟】
私より二つ年上で 外見よりもフインキが凄く かっこいい人だった。
私は 親友の【羽流】と悟の店に通っていたんだ。
自分だって水商売をやっていて営業トークを散々しているくせに私は 悟の言葉を全部 信じて受け入れてしまった。
私は悟に恋をして バカな女になっていたんだ…。
ホストの悟が口にする『好きだよ』という言葉を疑いながらも信じたいって思う自分がいた。
『ねぇ。梳羅…。
悟さんね 彼女いるんだょ』
そうやって羽流が教えてくれた悟の彼女の存在さえ受け入れられなかった。
羽流は どんな気持ちで私に真実を教えてくれたんだろぅ…。
きっと羽流だって辛かったよね…。
それなのに私は 嫉妬してしまったんだ。
悟の彼女に…。
しかも 悟の彼女は 私達の同級生だったんだ。
それを知った時 私の ちっぽけなプライドが悟の事を許せなくなってた。
そして その日も私の携帯に悟からの着信。
携帯に出る私は 自分でもビックリするくらい落ち着いていた。
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